老化によるもの忘れと認知症のちがい

三島郡島本町、水無瀬より投稿しています。

 
今回も訪問頂きありがとうございます。

今回は認知症についてお話したいと思います。

理学療法士として20年ほどですが、これまでに老人保健施設でのリハビリや訪問リハビリを行って来ました。

経験などを踏まえながら認知症の方への対応の仕方などを踏まえてお話できればと思います。

当院では認知症の予防の水素吸入器を取り入れています。
水素吸入器

●老化による物忘れ

経験したことの一部を忘れる(ヒントが有れば思い出す)

あまり進行しない

判断力はある程度保たれる

自覚はあるが忘れっぱい

日常生活には素程支障が無い

まとめるとこんな感じでしょうか?

例えば、朝ごはんにどんなおかずを食べた?など思い出せないのは良くあることです。

でも!「朝ごはんを食べてない」なんて思う事は少ないはずです。

●認知症との違いは?

老化によるもの忘れ 認知症
原因 脳の生理的な老化 脳の神経細胞の変性や脱落
もの忘れ 体験したことの一部を忘れる

(ヒントがあれば思い出す)

体験したことをまるごと忘れる

(ヒントがあっても思い出せない)

症状の進行 あまり進行しない だんだん進行する
判断力 低下しない 低下する
自覚 忘れっぽいことを

自覚している

忘れたことの自覚がない
日常生活 支障はない 支障をきたす

※表にすると分かりやすいですね。

 

●三大認知症

認知症のおよそ半数はアルツハイマー型認知症です。

次に多いのがレビー小体型認知症、そして血管性認知症と続きます。

これらは「三大認知症」といわれ、全体の約85%を占めています。

 

周辺症状(BPSD)と中核症状

リハビリテーションでは周辺症状に対して、対応することが多いです。

中核症状については、アプローチして治療することがなかなか難しいと言われています。

 

●認知症を有する高齢者人口の割合

高齢者が増えるにしたがって、認知症を患う方が多くなってるのが分かると思います。

1955年と比べると認知症の人口は現在倍近い人数になっいると言えます。

認知症の違い

 

「アルツハイマー型認知症」

・判断力の低下

例えば、本を冷蔵庫の中にしまい、生ものを散らかすようになったり、夏なのに冬のように厚着をするなどの行動が見られます。

社会的なルールにおいても判断力が弱まり、人の敷地に勝手に入ったり、お金を払わずにお店から品物を持ち出すこともあります。

・見当識障害

「自分がおかれている状況の理解力」が衰え、日付や時間、今自分がいる場所が答えられないといった症状も見られます。

「脳血管性認知症 」

・脳梗塞を経験した人は要注意

脳血管障害のなかでも、もっとも原因になりやすいのが、「脳梗塞」です。

アルツハイマー型認知症は徐々に進行していくのに対し、脳血管性認知症は段階的に進行するのが特徴です。

・感情失禁

感情機能をつかさどる前頭葉の血流障害により、感情が上手くコントロールできず、些細なことで怒ったり、泣き出したり、笑ったりするようになります。

・抑うつ症状

うつ状態に近い症状で意欲低下や自発性低下、夜間の不眠や不穏が目立ち昼夜逆転になりがちです。

表情は暗く、動作はゆっくりと遅くなります。

 

認知症高齢者への接し方は?

常に高齢者に対しては尊厳を持った態度で接し、その発言に対してはまず肯定をして受容します。

介護をする上での注意点は?

環境の変化などあまり変化があると混乱を招くために、今までの生活を継続出来るような接し方や配慮が必要です。

介護が困難になるのはどんな時?

(1)認知症の症状が多く出てきた時
(2)介護力が低下した時
(3)身体状態が悪化した時

●どんな●
●話しかけ方がいい?●

話しかける時は同じ質問を何度もされた場合も怒らず根気よく対応しましょう。

意味が通じずわからない事を言われても否定せずに受容して高齢者に安心感を与えましょう。

例えば自分の娘といわれた時

娘でなくても否定せず娘になりきります。実際に93歳でも35歳の時代に戻っているような話の内容であってもその話を続けて頂き、一緒に共感します。

 

例えば一日中、家の中をうろうろする?

自分がやりたい事のために歩いている場合があります。

「どうされました?」と声かけてみると、夕食の買い物に行くために出口を探されている場合があります。

「今晩の夕食のメニューはどうしましょうか」と聞き、どこかに座って話をし、落ち着かれた例もあります。

※この対応がBESTとは言いません。しかし、否定せず共感することでスムーズに時が流れる事が多いのは確かです。

介護疲れしない工夫は?

介護は1人で悩まずに地域の介護者の仲間を作り情報交換したり相談しあうのも精神的な疲労の解消にもなるでしょう。

環境・設備における工夫は?

認知症の高齢者を介護する時の環境・設備においては今までの生活のスタイル変えないことです。

在宅と施設での介護の違いは?

在宅での介護のよい点は家族の温かみを肌で感じ、長年暮らしてきた関係を持てることです。

 

BLOGでも一部、健康に関する記事を掲載しています。

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だるころ治療院

今回は認知症のお話でした。
介護に携わっている方々は
一人で悩まない事が大切です!

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