二十四節「6月の過ごし方」
★三島郡島本町、水無瀬より投稿しています
6月には二十四節の「芒種」と「夏至」があります。
「芒種」は稲や麦の種をまく頃。「芒(のぎ)」は穂先にある針状の突起です。この時期は梅雨入り時期と重なり、高温・高湿であることが特徴です。芒種におこなわれる行事は「田植え」や「蛍狩り」ですね。
「夏至」は一年でお昼が最も長く、夜が最も短い日。“夏に至る”という文字の通り、本格的な夏が到来する時期です。実際には梅雨の時季だが暦の上では夏の真っ只中にあたる。夏至は1年で最も長く太陽が出ている日と言うことですね。
●6月養生ポイント
●梅雨になると体調が…と憂鬱な思いを抱えていませんか?梅雨はさまざまな体調不良が起こりやすい季節です。
●この梅雨に起こる不調の原因の多くは長雨による“湿気”と東洋医学では考えています。
頭痛やむくみなどの梅雨の体調不良を「湿気負け体質」なんて言うことがあります。
湿気に弱く、湿気が原因でカラダに余分な水分が溜まり、体調不良を起こしやすい場合は「湿気負け体質」かも知れません。湿気負け体質を放っておくと、慢性的に水の巡りが悪く、余分な水を溜めこみやすい体質になってしまう可能性もあります。そのような体質を、漢方では水滞(すいたい)と呼んでいます。
●中医学の考え方
季節的には雨が多く、また湿度が高く、体の中にも湿気が溜まりやすいです。体内の水分調節がうまくいかず、体が怠かったり、むくみやすくなり、気分も憂鬱になります。
身体に溜まった湿気のことを「湿」と呼び、湿が過剰に停滞して排出されにくい状態になっていることを「湿邪」といいます。余分な湿の排出を促して、高温多湿なこの時期を快適に過ごすことが大切です。湿邪になると傷みやすい臓器が「脾」なので、脾が弱ると消化吸収の能力が衰えて食欲不振や胃痛、消化不良などを起こしやすくなります。
※脾は消化器官と深く関連する臓器です。
冷たい物の取り過ぎや、必要以上の水分の取り過ぎも、むくみやだるさ、胃腸障害の原因になります。お腹が張ったり、下痢などの症状も体内の水分が滞るために起こしやすくなります。
脾が弱りやすい季節は「黄色」のものを食べると良いと東洋医学ではされています。
トウモロコシ、ジャガイモ、バナナ、リンゴなどを積極的に摂りましょう。
●食べ物を考える
関西では、夏至の時期に旬を迎えるタコを食べる風習があります。タコには、田植えをした稲に対する「根がタコの足のように強く広く根付いて欲しい」「タコの吸盤のように稲穂も大きくなって欲しい」という農家の願いが込められていると言われています。
関西の中でも、京都では夏至の時期になると水無月(みなづき)という和菓子が府内の和菓子店で販売されます。水無月はういろうの上に小豆を乗せ、三角形にカットしたものです。夏至の時期に水無月を食べるのは、先人が無病息災を祈願して食していたのが由来と考えられています。
旬であるみょうがやしそ、しょうがには殺菌効果があるので、これらを上手に食卓に取り入れるといいでしょう。
この時期によく食べられるものは、トマト、鯵(あじ)、鱚(きす)です。
トマトは夏のイメージですが、高温多湿に弱いトマトは芒種に収穫されたものが美味しいと言われています。僕はよくプチトマトをピクルスにして食べています。
また、水分代謝を高める食品としてとうもろこし、そら豆、きゅうり、冬瓜などカリウムが豊富なものは胎内の水を巡らす食材のして重宝します。
●漢方の提案
当院のアドバイザー薬剤師YOSHIKOより
6月末日に、神社では「夏越の祓(なごしのはらえ)」として「茅の輪(ちのわ)くぐり」で身を清め無病息災を祈願する風習がありますね。
この時期には長雨による“湿気”が体調不良を起こすと考えられています。今回はそんな湿気が原因で憂鬱な方の漢方をご紹介します。
⚫︎五苓散(ごれいさん)
全身の水溜まりによく使われる漢方です。服用ポイントは、のどが渇いて水分を欲するけど飲んでいる割に尿量が少ない。全身がむくむ、めまいがする、頭痛があるなどの方におすすめです。
⚫︎苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
上半身を中心に水分代謝を良くしてくれる漢方です。めまいや立ちくらみ、ふらつき、動悸、息切れなど上半身の症状でお悩みの方におすすめです。
●HPに挿入してるInstagram動画について
動画について、はてなブログで知り合いになったくろいぬさんの「二十四節覚え方」を使って、動画を僕が作成したワード絵を使って投稿しています。
音楽はお馴染みのハニーズpちゃんの曲を使わせてもらってます。
◆最後に◆
鍼、灸、ツボ押し、マッサージは体のバランスを整え、健康に向かわせる力があります。
鍼の形状や、お灸の品質も上がり、熟練した技術があれば痛みや跡が残るなどという事もありません。
小さな前兆を見逃さず、早いうちに病気の予見をして身心のバランスを整え、毎日を健康に過ごすことができます。
あなたの健康で豊かな暮らしを当院が全力でサポートいたします。
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三島郡島本町、水無瀬の鍼灸院ならだるころ治療院. 肩こり 腰痛に心地いい整体とはり きゅうをお届けします。
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