●授業始めまーす●
今回も訪問して下さり誠にありがとうございます。
今回は佛教大学の授業を少し覗いてみるのはどうでしょうか?
「だるころ治療院」をOPENした当初から、木曜日はお昼からお休みしています。
木曜の午後からは佛教大学で非常勤講師をしています。
後期だけなので、9月から授業開始です。
去年を振り返ると、コロナにて、後期にドーンと授業が増えてアタフタ!
大先生が怒る前に、僕が「喝!」を入れないと実技ではホントに怪我をしてしまいます
とりあえずは、机上の学習が遅れていますのでしばらくPowerPointでの授業です。
臨床の事をしっかり取り入れて「セラピストになりたい!」って授業を展開しなくてはいけません。
僕が一番最初に学生みんなに質問するのは….。
「セラピストの仕事って○○みたいなものだ!」を答えてもらってます。まだ、仕事してない段階で比喩的に答えてもらうんです。
だいたい学生は「魔法」とか「てじな」とか、期待に満ち溢れた答えを言ってくれます。でも?ホントにそうかなぁ~??
PT(フィジカル セラピスト「理学療法士」)に対して授業を展開しています。
大学の授業です。高校の時にお勉強した知識はほぼ役に立ちません。僕が教えてる大学は私立の理学療法学科では1,2を争う難関校です。皆さんお勉強はそこそこ出来ると思い込んでいます。
そのお勉強は、紙相手のお話です。紙じゃなく患者さん相手に紙のお勉強のままお話する学生も居ます。そんな専門的な事を伝えても分からいのに、習った事を得意げに模擬患者さんにお話ししたりします。仕方無いですけど…..。実技で修正するしか有りません。
難しい専門的な事を優しく、分かりやすく伝える事が大切なんですが…..その作業を熟すにはかなりの知識が必要になります。
僕の担当は「物理療法」です。
器械を用いて体を治療するための授業なんです。
例えば、蝋燭「ロウ」を使って体を温める器械「パラフィン」
次は電子レンジの電気で体を温める器械「マイクロウェーブ」
※退屈な授業かも知れませんね。沢山の機械が有って、それぞれ禁忌や適応をインプットしてもらわないと正しく使えません。
実技になると特に目を光らせます。前もって機械の準備が出来なければ実技そのものが出来ません。学生の担当者が機械のセッティングを事前に行う様に厳しく伝えています。
準備出来てないと誰が困るの?パラフィンなどは数時間前にセットしないと規定の温度まで上がりません。そんな器械がいくつかあります。お湯を温めなくちゃ使えない器械とか、冷蔵庫に氷を冷やしておかない使えないとか…..。
携帯電話を持ち込んで、マイクロウェーブで携帯が壊れた学生も居ます。湿布を貼ったまま光を当てて、火傷した学生も居ます。
ホントに危険なんです。かなり事前に注意を促しますが、それでもうっかりしてる学生がいます。
紫外線、超音波、低周波、レーザー….それぞれに危険を伴います。
学生気分で実技に参加してると大けがをしてしまいます。
患者さんの役になる人を被験者(ヒケンシャ)と言いますが、本当の患者さんだと思って接してもらってます。
●比喩的に?●
先ほど、学生さんに質問した「セラピストの仕事って○○みたいなものだ!」には答えなんて有りません。
僕は「セラピストの仕事って水みたいなものだ!」って現在はお伝えしています。
水みたいにどんな形にも変化して欲しい。100人患者さんが居たら、100通りの形になって欲しいと思ってます。自分の学んできた狭い世界に患者さんを引き込まないで欲しいと伝えてます。いろんな事を患者さんに教えてもらわないと、治療って上手く出来ません。
「先生は誰?」自分が先生だと思ったらその時点で半分治療は失敗しています。
「先生は治療に来られる患者さん」そのことをお伝えしないと間違ったセラピストになり兼ねない。
自分が治療するのでは無いのです。セラピストが出来る事はあくまでも、患者さんの治ろうとする力をより引き出すに過ぎない。
「魔法」とか「てじな」ではなく、しっかりとした知識から導き出されるサポートが出来なくては何の意味も有りません。
医学的根拠に基づいた治療が出来るように、物理療法では数学的な知識も必要になりますが授業では大切なので教えています。
BLOGでも一部数学が生活に役立つなどの話を取り入れています。
興味のある方は覗いて下さい。