運動時の血圧が気になりませんか?
今回も訪問して下さりありがとうございます。
最近はコロナで外出を控えていた方々が、自己管理の為にウォーキングやジョギングなどを改めてスタートすることが多くなってます。
当院で相談をよく受けるのは「心臓に不安を抱えてるけれど運動した方が良い?」「血圧が運動中に上がるのでどうやって運動すればいい?」などです。
運動時の血圧管理は疾患の有無にかかわらず重要なことです。一人一人に向けて記事は書けないので、一般論的な内容も含めて記述させて頂きます。
今回は血圧が上がり過ぎない対策についてお話します。
※実際に心疾患をお持ちの方々は個別に対応が必要なケースが多いです。今回書いてある一般的な対策を鵜呑みにせず、
かかりつけ医などに血圧上昇の適正値の指示を受けて下さい。
『リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン』が有りますので、表にしてみます。
※日本リハビリテーション医学会を参考に表を作成しています。
分かりやすく言えば、リハ=「運動」と置き換えてもらえるとイメージしやすいかと思います。
この表に基づいて運動をする場合は、運動をする前の血圧・脈拍を知っておく必要が有ると思います。
普段から血圧を測定して運動してる方々は分かると思いますが、血圧測定をすると一緒に脈拍も表示されることが多い筈です。
脈拍も運動との関連性が深いため、知っておくとよいと思います。
一般的には「拡張期血圧=上の血圧」「収縮期血圧=下の血圧」と言われることが多いと思います。
あまり専門的な基準を用いると、基準が分かりづらくなるので今回はあくまでよく用いられる一般的な表を参考にしています。
運動を中止する場合ですが、この表を確認すると運動の合間で血圧を測定する必要があります。
携帯などを上手く利用すると良いと思いますが、手首で測定できる血圧計を持参すると分かりやすいと思います。
電化製品売り場などに行くと、3000円くらいから手首で測定できる血圧計が売られています。
上の血圧が40以上upした場や下の血圧が20以上Upした場合は運動STOPとなっています。
また、脈拍が140/分をoverした場合も同様にSTOPして下さい。
普段の収縮期血圧130の患者さんが、たまたま高かった。血圧が150overだった。
特にいつもと変わりがないのに….。なんて事はよくあります。
こういう場合はしばらく休むと普段通りの血圧に戻ってることが良くあります。
ホントに普段より血圧がUpしている場合は自覚症状が現れることが多いです。
血圧が普段より40mmHg以上差異があれば、何か様子がおかしいと気が付くケースが多いです。
安静時に血圧がどれだけUpしたら運動を中止して下さいって明確な基準は有りません。
あくまでも体調管理をした上で、少し血圧が高めでも普段と体調が変わらなければゆっくり運動をスタート
様子を見ながら徐々にいつものペースに負荷を上げていきましょう。
※心リハガイドラインでの運動中止基準
呼吸困難感・失神・めまいやふらつき・チアノーゼ・冷や汗・頻脈や徐脈など
この様に自覚症状が記載されています。
ただ細かく見ていくと….一般的にはあまりなじみの無い言葉も出て来ます。参考までに載せておきます。
- 狭心症状、失神、目まいやふらつき、呼吸困難感、下肢の疼痛
- チアノーゼ、冷や汗、運動失調、顔面蒼白状態
- 収縮期血圧が運動中に上昇しない、または下降傾向、血圧の上昇(225mmHg以上)
- ST変化、頻脈や徐脈、心室性頻拍、不整脈の頻発、心房細動、R on Tなどの心電図変化
◆現在の血圧値。
◆平常の血圧値との差。
◆身体症状の有無。
特に医療従事者は、これらを確認した上で総合的に患者さんの運動の可否を判断することが多いです。
「安静時との差」が基準になっています。
特に、血圧値そのものは記載されていません。
表の「40mmHg以上の上昇」は、安静時の収縮期血圧が120であれば、運動中160まで上昇したら中止せよ、という意味です。
安静時150の人が運動中190まで上昇すると、かなり心臓には負担が掛かりそうですね。同じ40mmHgの差でもリスクの度合いが違うように思われます。
厳密に定義されていないのは、やはり「総合的な判断が大切」ということなのでしょう。
運動中に収縮期血圧が40mmHgの上昇を示すことは特に珍しくありません。
疾患を有する人でも健常人でも同じです。「運動すれば血圧が上がる」のが普通です。
全身の筋肉や各種臓器に血液を送るために生じる自然な反応ですから、血圧が上がらないと逆に体が血圧の調整をしてくれてないことになります。
普段より安静時に40mmHg高い場合は少し警戒した方が良いかと思います。
しかし、運動時に上がるのは自然な反応で自覚症状が無ければ特に問題ない場合が殆どです。
●留意すべき疾患
型的な症例:大動脈瘤・大動脈解離
これらの急性期(発症・手術から2~3週間程度)では、日常生活やリハビリを含めた1日の血圧を厳密に決められることもあります。
「収縮期血圧130mmHg未満でコントロールする」など厳しいチェックが必要
自覚症状の有無にかかわらず上限を守らなければなりません。
※病型や病期、手術の有無等によって上限値は異なるのでその都度指示に従って下さい。
現在医療機関にかかってる方は、BP(血圧)の変動が体にどう影響するのか、かかりつけ医の指示と運動については担当のPT(理学療法士)に確認して下さい。
多くのDr(医師)は「自覚症状が無ければ、無理せず運動して下さい」と言われることが多いです。
注:無症状だから問題ないと言っている訳ではありません!
「症状が無ければどんなに血圧が高くても大丈夫!」なんてことはありません。
無症状で血圧が高い方も実際にいらっしゃいます。
普段から血圧が高い人は自覚症状に気が付きにくく、知らぬ間に心肺機能に負荷をかけていたり、心筋梗塞や脳出血などのリスクを高めることも事実です。
今回は一般的な血圧の変動について記載してますので、運動中に血圧が上がるのは自然な身体反応であり、上がらない方が逆に危険だと記載しています。
今回は運動時の血圧について書いてみました。次回は血圧の低下による体調変化について記載したいと思います。
楽しみにしています。
◆BLGでも一部健康の関する記事を記載しています。
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