肩の仕組み
三島郡島本町、水無瀬より投稿しています。

 
今回も訪問してくださりありがとうございます。

今回は肩の構造をWordで描きながら、どうして痛くなるのか?説明しようと思います。
前回は五十肩とは?どういうものなのかを説明しました。その続きと思って下さい。

更年期の女性で特に、骨や関節は加齢とともに劣化するケースが多いです。

肩関節複合体を構成する骨・関節にも同様の変化が生じており、スムーズな関節運動を阻害し五十肩の原因になり得ます。

●筋肉の劣化と協調作用の不均衡

関節が複合的に作用するには、多くの筋肉が協力して働く必要があります。

<肩関節複合体>

<アウターマッスルとインナーマッスルの関係>

※インナーマッスルは年を重ねると筋肉自体が痩せてしまい、働きにくくなります。

特に腹筋や股関節周囲にある筋肉などが例として取り上げられることが多いです。

 

三角筋

代表的な肩のアウターマッスル(身体の表層にある大きな筋肉)です。

腕の上げ下ろしといった大きな動きを可能にします。

棘上筋

インナーマッスル(深層にある薄い筋肉)のひとつです。

腕の上げ下ろしの際、関節をしっかりと安定させる役割があります。

 

肩のインナーマッスルには他に棘下筋・小円筋・肩甲下筋があり、上腕骨に付着する部分(腱)が板状になっているため、これら4つの筋を合わせて「腱板」と呼びます。

 

上腕骨頭を中央に引き寄せる作用が弱まると、相対的に三角筋の働きが強くなり、骨・関節の回転運動が起こりにくくなります。

無理に動かそうとすると、狭いスペースに軟部組織(関節包等)が挟まって痛みを誘発させます。

腕を上げるたびに「挟み込み」が繰り返されると、刺激を受けたそれらの組織は炎症を引き起こしてしまいます。

 

肩峰下滑液包炎や前回紹介した石灰沈着性腱板炎・腱板損傷などを誘発して五十肩の症状を更に悪化させる要因となります。

五十肩の主な危険因子と予防策

 

女性

五十肩は40~60歳代の女性に多く、痛みや可動域制限も重度化しやすいです。

僕がリハビリを担当したケースもほとんどが女性でした。

更年期以降の女性に骨・関節の変性が起こりやすいので注意が必要です。

 

姿勢の悪さ

これは肩凝りの所でも説明したことが有りますね。

座ってる時の姿勢

いわゆる「猫背」の人ほど五十肩になりやすいと言われています。

胸郭や背骨の形状が悪いと、肩甲骨や鎖骨の動きを阻害し、肩の運動にも影響を与えるのは想像に難くないと思います。

 

糖尿病などの代謝疾患

1型・2型にかかわらず、糖尿病患者さんは五十肩になる確率が高いようです。

※代謝とは、外から取り入れた栄養を使ってエネルギーを産み出したり、古くなった人体組織を新しく造り換える過程

肥満などにより代謝異常がある場合、「骨・関節・筋肉組織の劣化→再構築」の過程に食い違いが生じたり、動かす時の不具合につながったりするのです。

 

外傷歴

過去に肩関節複合体に関与する骨が折れたことのある方

骨・関節・筋肉など各組織のアライメント(位置関係)に微妙なズレが生じている可能性がある場合は注意が必要です。

 

<五十肩の経過>

激しい痛みはせいぜい1ヶ月程度の事が多いです。

 

その後、関節の硬さ(拘縮:こうしゅく)と鈍痛がしばらく続くものの、半年~遅くとも1年後には痛み・拘縮ともに軽減するというものです。

だいたい1年位でかなり痛みが和らぐか、ほぼ消失するケースが多いです。

徐々に痛みを伴わず肩回りが動かせるようになると、回復が早まって来ます。

ただし、稀に重症例もあり急激な痛みが長く続くケースも有ります。

凍結肩(frozen shoulder)と言われるのが重症例と言われるケースです。

 

痛みを出さずにどれだけ早い時期に動かせるようになるかのか?
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これがリハビリのPOINTだと感じています。

だるころBLOG

次回「肩の記事」では動かし方について記述しようと思います。

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