二十四節 「8月の過ごし方」

三島郡島本町、水無瀬より投稿しています

 
8月には二十四節の「立秋」と「処暑」があります。

「立秋 (りっしゅう)」は見た目に夏が続いているように感じられても、微細な自然の変化が始まっていることです。立秋を迎えると、いつまでもこの暑さが続くわけではなく、秋に向かっていくという心理的な転換点でもあります。立秋の頃はお盆の時期とも重なることから、ご先祖様や亡くなった方に想いを馳せる特別な時期でもあります。家族や親戚が集まって、お墓参りや仏壇にお供えをします。盆踊りはもともと亡くなった方を供養するための行事だったとされています。

「処暑 (しょしょ)」は日が差す日中は暑いものの、朝夕には涼風も吹き、過ごしやすくなるころといわれています。夕涼み、という言葉があるように、暑さが和らいだ夕方、戸外や縁側に出て涼をとる習慣があります。現代であれば、ベランダに出て夕日を眺めたり、晩御飯までの時間に、人込みを避けながら近所をゆっくり散歩するなどもよいでしょう。きっと、真夏とは異なるやわらかい風を感じるはずです。

 

8月の養生ポイント

 
慌ただしい日常のなかでも、身近なものに季節を感じることが出来る時期です。花や食べ物を通してリフレッシュにつながるかもしれません。
こんな時期は家でゆっくり過ごす時間がすてきな過ごし方です。コロナを経験して、多くの人が家でくつろぐ「チルタイム」を楽しめるようになっていると思います。秋に旬を迎える美味しい食材を肴に、自宅でゆっくりお酒をいただくなんて過ごし方が適している季節といえるのではないでしょうか。※チルタイム(Chill out time)はゆっくりくつろぐ時間を意味します。

中医学の考え方

 
最近の日本は夏が長くなり、暦とのずれが大きくなってきた感じがしています。乾燥が強くなり、「肺」にトラブルが起こりやすくなるため注意が必要な時期です。秋は五行説で「金」に属し、「肺」と関連性が深まります。乾燥が強くなり、五行説の「肺」にトラブルが起こりやすくなります。
まだ暑邪が強いこの時期は、汗の掻きすぎやお腹を下したりすることによって、脱水症状を起こすこともあります。上記で述べたように、体内が乾燥してしまうのですね。体内の水分量には注意が必要な時ですので、こまめな水分補給を行うように心掛けましょう。水分は一回で沢山補給するのではなく、こまめに少量を摂取することをオススメしています。

食べ物を考える

 
食べ物に関しても「立秋にはこれを食べた方がいい」というものはありませんが、立秋の頃は暑さが特に厳しく体調を崩しやすい季節です。夏バテ防止や疲労回復に効果的な食べ物を食べて夏を乗り切ることが大切です。
●桃
立秋の頃に旬を迎える果物といえば、桃です。果糖がたくさん含まれていることから夏バテに効果的です。エネルギーチャージできるので疲労回復に抜群で、整腸作用もあり、血行を良くして体をうるおす効果があるともされている果物です。
●トウモロコシ
甘い実をびっしりつけるとうもろこしも、立秋の頃に食べたい野菜です。ビタミンやミネラルが豊富に含まれていることから、疲労回復にぴったりです。そのまま湯がいて食べてもおいしいですが、とうもろこしご飯にして食べてみるのもオススメです。
●オクラ
オクラのネバネバには、免疫力UPや消化吸収をスムーズにする効果があり、夏バテしやすい立秋にぴったりの野菜です。「オクラの日」は8月7日です。これは、オクラの切り口が星型になっていることから、「オクラを食べると願いが叶う」と言い伝えられるようになったため、旧七夕である8月7日をオクラの日としたそうです。

漢方の提案

 
当院のアドバイザー薬剤師YOSHIKOより
 
六君子湯(りっくんしとう)
胃腸が弱く食欲不振になりがちな人の体力を補う漢方薬です。
比較的体力が低下し胃腸機能も落ちている方で、食欲不振やみぞおちのつかえ感・手足の冷えといった症状を認める場合によく用いられます。
夏場は冷たい飲み物を摂り過ぎて胃が冷えてしまい胃もたれや食欲低下を起こすことがありますが、六君子湯はまさに「食欲がない」「胃が重い」という夏バテに適した処方です。
六君子湯の処方は、胃腸を元気づける四君子湯(人参・白朮・茯苓・甘草)に陳皮や半夏などを加えた形になっています。胃の働きを整えて胃もたれや嘔気を改善しつつ、消化吸収力を高める作用があります。
高齢者の少食・食欲不振にもよく使われ、食事量を増やして栄養状態を改善することで夏バテや夏やせの予防するのに効果があります。                                                         

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
柴胡桂枝湯は、「小柴胡湯」と「桂枝湯」という二つの処方を合わせた構成で、古典『傷寒論』に記載がある歴史ある漢方薬です。
こじれた風邪や胃腸炎が長引いている時の基本薬とされ、発熱・悪寒や頭痛、吐き気などを伴う症状によく用いられます。
夏バテとの関連でいえば、夏風邪が長引いて胃腸に不調が残っている場合や、微熱が続いて食欲不振があるようなケースに適しています。
具体的には、皮膚に自然な汗が出ていて、吐き気や食欲不振がある人に向く処方と解説されています。

●HPに挿入してるInstagram動画について

動画について、はてなブログで知り合いになったくろいぬさんの「二十四節覚え方」を使って、動画を僕が作成したワード絵を使って投稿しています。
音楽はお馴染みのハニーズpちゃんの曲を使わせてもらってます。

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◆最後に◆

 

鍼、灸、ツボ押し、マッサージは体のバランスを整え、健康に向かわせる力があります。

鍼の形状や、お灸の品質も上がり、熟練した技術があれば痛みや跡が残るなどという事もありません。

小さな前兆を見逃さず、早いうちに病気の予見をして身心のバランスを整え、毎日を健康に過ごすことができます。

あなたの健康で豊かな暮らしを当院が全力でサポートいたします。

 

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