アルコールを飲んだ翌日に行う運動を紹介します

三島郡島本町、水無瀬より投稿しています

アルコールは少量なら気持ちをリラックスさせたり会話を増やしたりする効果があります。それと、少量のアルコールは循環器疾患の予防になったりします。大量になると麻酔薬のような効果をもたらし、運動機能を麻痺させたり意識障害の原因になったりして「毒」なんて言われたりもします。

血液中のアルコール

アルコールは体のさまざまなところに作用することが知られています。

血液内のアルコール

酔いの効果は血液中のアルコール濃度によって変化します。

少量の場合は、心地よい気分になり筋肉などの緊張が開放されて、抑制が取れる(刺激作用)

しかし、ある程度の濃度を越えると逆に鎮静効果の方が強くなって小脳の機能が低下し、呂律が回らない・まっすぐ歩けないといった運動機能の障害がみられるようになります。

これはアルコールを飲む人なら、多くの方が経験することだと思います。

アルコールが危険なのは、極端に濃度が高まると意識障害を起こして死亡します。

少量のアルコールは、コミュニケーションを円滑にしたり心地よい気分になったりしますが、摂取しすぎはよくありません。

酩酊症状

血中アルコールと酩酊症状

アルコールは寝つくまでの時間を短縮させます。養命酒などを眠る前に飲む方もいると思います。

しかし就床1時間前に飲んだアルコールは、少量でも睡眠の後半部分を障害することが知られています。

睡眠の最初の導入部分は助けてくれますが、夜中に目覚めてなかなか眠れないなどの現象がおこります。

※上記グラフや表については厚生労働省の「情報提供」を参考にしています。

アルコールの作用

 

アルコールと呼吸

 
血中のアルコール濃度が50-150mg/dlになると、呼吸数が増加します。

上記の表で確認してみると分かると思います。

肺に空気が入るためには「横隔膜」という筋肉が収縮して下がる必要があります。
この横隔膜は「肋骨」に付着しています。

難しく考えず、呼吸する時に肋骨が関わってるなぁ~と思って下さい。

肋骨には開いたり閉じたりする動きがあります。

分かりやすく絵にしてみます。

肋骨の広がる図

開いた状態というのは背骨がロックされて動きにくい状態となります→姿勢が整えにくいって事です。

肋骨が開き過ぎてしまうと姿勢も崩れやすくなります。

お酒を飲むと筋肉が緩む(姿勢が崩れる)ので、呼吸するのにエネルギーが沢山必要になります。

呼吸の吸って、吐いてのバランスが崩れるので、呼吸回数も増します。

呼吸回数がUPする理由はまだ有ります。

アルコールは摂取しすぎると身体は「毒」だとみなして早くアルコールを外に出そうとします。

アルコールを体外に排出するために肝臓が中心となって頑張ってくれます。

早くアルコールを出すために呼吸を増やしてアルコールをなるべく早く外に出そうとするわけです。

成人男性が500ml(瓶ビール1本)のBEERを飲んだとします。

代謝して外に出すまでに約3時間程度かかると言われています。

(因みに、焼酎の様なアルコール度数が強いものは1合半で約5時間かかるそうです)

その間は、呼吸数も早くなるし姿勢も崩れやすくなっていると考えることが出来ます。

アルコールの流れ

 

口から入ったアルコールは、胃で約2割が吸収され、20~30分で全身に廻ります。

残りの約8割は、飲んだ量・食べた物にもよりますが、3~6時間かかって小腸ですべて吸収されて血液中に溶け込みます。

「空腹で飲むと早く廻る」と言われますよね。それは、胃から小腸へ流れ込む時間が早くなるためです。

血液中に溶け込んだアルコールは肝臓まで運ばれ、肝臓で分解されます。アルコールが「毒」と言われる由縁ですね。

次に「酢酸」となって再び血液中に戻され、最終的に水分と炭酸ガスに分解されます。

肝臓の処理能力を越えた量のアルコールはどうなるの?

一部はアルコールのまま、または、酢酸に変化されずにアセトアルデヒドの状態で全身に滞在します。

分解出来ず残ったアルコールは息や尿として排泄されます。

気分の悪さ・吐き気、動悸などの二日酔いは、分解されずに残ったアセトアルデヒドの作用です。

●お酒を飲んだ翌日に行う運動

残ったアルコールは息や尿として排出されると言いましたが、呼吸を上手く取り入れて運動することが大切です。

難しく考えず「歌を唄う」のもお酒を飲んだ翌日には良い運動です!

アルコールを外に出したいので、息を吐く秒数を長くするイメージです。

8秒ゆっくり息を吸ってぇ~4秒吐くぅ~。

 

呼吸体操

※最初はこんな感じで呼吸を整えましょう。慣れてきたら「10秒吸って→5秒吐く」など少しずつ長くしていきます。

最終「20秒吸って→10秒吐く」くらいまではUPしても良いと思います。

 

 

◆最後に◆

 

アルコールの利尿作用による、脱水症状を緩和させるため、水分補給しましょう。

果物などで水分補給をするのも良いと言われています。(特に柿はタンニンを含んでいるので、アルデヒドの分解を速めてくれます)

また、アルコールは口の中の水分(唾液)と反応して水分を奪います。

早めの水分補給を心がけましょう。

体内のアルコール・アセトアルデヒドを早く追い出すために、ぬるめのお湯に半身浴、シャワーなどを浴びて、血液の循環を促進させるのも効果的です。

くれぐれも二日酔いには注意しましょう。
 
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