五十肩

三島郡島本町、水無瀬より投稿しています

今回は当院に初めて来られた実際の患者さんに協力してもらって、五十肩の治療を行ってみたいと思います。

お電話で事前に話を聞かせてもらうと、とにかく痛みが強く左腕を動かすと痛くてうずくまることも有るそうです。

夜間痛も強く、とにかく痛みを何とかして欲しいとのご相談でした。

五十肩の症状

初回の五十肩

先ずは検査結果です。

VASはビジュアル アナログ スケールと言って、経験している一番強かった痛みと比較して現在どのくらい痛いかを示す数値です。

※一番痛かった痛みが10です。

(この方は足を骨折した経験があり、その痛みと比べて6と答えました)

動かせる範囲もかなり狭い感じです。腕が上まで上がらない状態でした。

前腕の周径から、利き手は右なのですが左の方が太くなっていました。

これは炎症によって腕が腫れていると判断しました。

反射は正常なので、神経的なトラブルは無いと思われます。

一番困っている事:とにかく痛みで困っている。その他は腕を後ろに回した時に動かし難いとの訴えが有りました。

痛みの治療

五十肩の治療(合谷)

 

痛みの治療2

五十肩の治療(偏歴)

 

自宅での運動

 

凸の説明(肩関節)

基本的に腕を動かす時は凸の法則に従って動かすことが多いのです。

しかし、一度肩を痛めると凸の法則で動かすと痛みが強く出たりします。

それはお皿とボールが離れているから上手く動かなくて痛い場合が多いのです。

ボールを固定してお皿を動かす運動を患者さんには行ってもらう事にしました。

運動は自主トレーニングとして、先ずは1か月くらい続けてもらいます。

1か月後に運動の仕方やなぜ改善するのかなどを説明したいと思います。

その時に運動前と運動後でどのくらい変化するのかを写真で比較してみようと思います。

今回は急性期なので、鍼灸の治療をする前と治療した後を比較します。

自主トレーニングして少しずつ可動域(動かせる範囲)が広がると思います。(自主トレーニングを毎日継続してくれれば….)

 

●最初と最後の変化を比べてみましょう。

五十肩の治療前後

痛みが強く動かなかった腕はある程度動かせる様になっています。

また治療前はVAS6/10でしたが、治療後はVAS3/10に変化しました。

五十肩の治療前後2

今後、理学療法的に運動を繰り返して後ろに回した腕が上に挙げられるようにしていきます。

炎症がきつい時はマッサージや運動療法を行うと余計に疼痛が強くなります。

炎症(疼痛・腫脹・熱感など)を沈めるのはやはり鍼治療が効果的です。

今回は一回目の治療報告なので、治療が経過して患者さんの後ろに回した腕が上に上がるようになった時にまた報告します。

◆最後に◆

 

鍼、灸、ツボ押し、マッサージは体のバランスを整え、健康に向かわせる力があります。

鍼の形状や、お灸の品質も上がり、熟練した技術があれば痛みや跡が残るなどという事もありません。

小さな前兆を見逃さず、早いうちに病気の予見をして身心のバランスを整え、毎日を健康に過ごすことができます。

あなたの健康で豊かな暮らしを当院が全力でサポートいたします。

 

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