お灸の効果って?

三島郡島本町、水無瀬より投稿しています

今回もご訪問頂きありがとうございます。

前回は「鍼は痛くないもの?」を書きました。

鍼は痛くないの?

鍼の事を書いたので、今回はお灸の事を書こうと思います。

お灸は何で出来ているのか?そんな基本的なところも必要ですよね。

ヨモギを乾燥させたもので、いろんな不純物を取り除き最終的にのこったものを鍼灸師の「灸」として使っています。

残ったものを艾(もぐさ)といい、もぐさにはシネオールとゆう血管を広げる成分が含まれています。

この精油(シネオール)はここちよい芳香を発し、炎症や痛みを和らげる作用があります。

艾の温度などにつては過去に記述したことがありますので、参考にしてください。

お灸の温度

お灸を知ろう

お灸は3千年以上の長い歴史があります。

古典文学にもお灸に関する記述があり、今までにも東洋医学の古典的なお話はシリーズ化して書いています。

江戸時代に「旅の際に持参すべきものの一つ」とされ、特に足三里へのお灸は足の疲れを癒す事が庶民にも知れ渡っていたと言われています。

「三里に灸をすえたことが無い人とは旅をするな」なんて記載もみられます。

ただ、その「火を使う」ことや「火傷になる」というイメージから、一時期廃れていました。

現在でも「お灸はやっぱり熱いですよね?」なんて言われる方もいます。

コロナ禍になって、お灸が免疫力の向上につながるとTVや雑誌で取り上げられ最近また注目されています。

灸は肩コリ・腰痛だけでなく、様々な不調への改善効果と手軽なセルフケアの一つとして今後はもっと注目されるかも知れません。

鍼灸院では主に、アレルギー疾患や膠原病、冷え性などに用いられることが多く慢性疾患に対してお灸を据えることが一般的です。

当院でよく用いられるお灸は「台座灸」という種類のお灸を使うようにしています。

火傷のリスクを考え、痕の残りにくいので現代の治療には合っていると思います。

過去の記事でも様々なお灸について紹介していますので、興味のある方は「お灸の温度」のリンクで確認出来ます。

お灸の作用

 

温熱作用

温めるイメージの強いお灸ですが、「温める」だけでは有りません。

皮膚への熱刺激が、ピンポイントで皮下の筋肉や血管、リンパに影響を与えるのがお灸の優れているところだと思います。

熱作用のよって、、副腎皮質ホルモンが分泌され白血球が活性化されるほか、炎症や痛みを抑制する効果があります。

大切な事は、損傷を受けた細胞を修復するHSP(ヒートショックプロテイン)というタンパクが分泌され、免疫細胞の働きを強化します。

※日ごろ、さまざまな病気や、ストレス障害(ストレス潰瘍、腎不全、肝不全、放射線障害、舌やけど、疲労、筋肉痛など)を経験します。

原因の根本は、細胞の中にあるタンパク質の障害から起こると言われています。

このタンパク質の障害を修復してくれるのが、HSP(ヒートショックプロテイン)なのです。

経絡疎通(経穴刺激作用)

ツボ(経穴)とツボ(経穴)をつなぐ流れを経絡と言います。

経穴を刺激することで経絡の流れを整えると言ったツボにもともと備わった作用も期待できるため、肩こり・腰痛をはじめ、月経不順などの不定愁訴にも働きかけます。

自律神経調整のための経絡治療の際も、大きな効果を発揮します。

アロマ(アロマテラピー)作用

お灸の原料は艾(もぐさ)です。簡単に言えば、よもぎの葉の裏にある白い線毛を精製したものなのです。

艾に含まれる芳香成分シネオールは最初の述べたように、心地よい香りだけでなく、炎症や痛みを和らげる作用があることが分かっています。

当院では毎日心地よい香りに親しんでいただけるように、ルームフレグランスとして使用しています。

「(艾の香り)この香り好きなだわぁ~」なんて言って下さる方も居ます。

免疫力強化

「鍼灸で免疫力UP」と言う見出しでも紹介しましたが、異物を攻撃する白血球や免疫を獲得する際に働く細胞の活性化が鍼灸治療で行えることが分かっています。

加えて白血球の含まれた血液を全身にくまなく届ける血液循環の改善作用により、免疫力が強化されるといえます。

お灸が身体に与える科学的な影響としての報告としては、マクロファージの活性化があげられます。

もう少し詳しいことは過去の記事を参考にしてください。

免疫力強化

免疫力が強化されると、副交感神経が優位になり免疫力向上につながります。

セルフケアも出来る

実際に遠隔操作で灸治療を行っています。

当院に来てしか行えないものも有りますが、セルフケアでも効果が発揮できるお灸も有ります。

お灸は様々な場面で効果を発揮できる手軽な治療法です。

「体質改善」が大きなキーワードになる愁訴にはセルフケアがポイントになります。

当院では自宅に帰ってから、お灸をする位置などを説明することが有ります。

特に冷え症の方や不妊治療を希望される方にはセルフケアを合わせて行った方が効果的です。

 

実際のお灸

当院で行ってる実際の場面をご紹介します。

お灸の写真

この様に鍼を刺している傍にお灸をしたり、鍼の頭に灸を据える(灸頭鍼「きゅうとうしん」)を行っています。

実際のお灸場面

 

●実際のセルフケア

 

「免疫力を高める」

実際に免疫力をUPさせる場合はこのように、ツボの取りかたをお渡しして行ってもらっています。

足三里のお灸

●膝のお皿の下のラインを探します。

●スネの外側の筋肉のライン

●指4本分下です。

「自律神経を整える」

関元の位置

●おへその下、指の幅がポイントです。

●指4本分下です。

お灸はご自身でもおこなえるというメリットがあります。

ただし、選穴(ツボの位置を決める)は鍼灸師など専門家にご相談して下さい。

※基本は同じツボに3回お灸をすえてもらっています。お灸が熱い場合は直ぐにお灸を取るようにお願いしています。

また、火を使うので近くにお水の入った器と終わった灸の灰が飛ばない様に灰皿などの用意も忘れずにお伝えしています。

◆最後に◆

当院では、火傷などを考慮して間接灸を使用しています。

直接皮膚に艾(もぐさ)を置くと火傷の原因になります。

また、自宅でのセルフケアで使用するお灸は「せんねん灸」などを購入してもらっています。

艾(もぐさ)のにおいも人によって好みが違うので、殆どにおいの出ないお灸やアロマ灸と言った花の香りがするお灸なども有ります。

一人一人に合ったお灸の方法を当院ではお伝えしています。

当院に来られた時はお気軽にご相談ください。

 
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