安全な松葉杖の使用方法

三島郡島本町、水無瀬より投稿しています

 

今回もご訪問頂きありがとうございます。

今回も松葉杖の話ですが、少し間が空いてるので前回のおさらいからスタートします。

松葉杖の使用方法その壱

松葉杖の使用方法その弐

 

パーツの名称

 

前回の記事を読んでない場合は記事を読んでからの方が分かりやすいと思います。

前回は松葉杖の長さの調節や持ち方の注意事項などを書きました。

松葉杖の名称

特に、「脇当て」に体重を掛けてはいけない!(脇の下に2~3横指隙間を作る)

松葉杖は足の小指の外側15cmあたりにつく!

上記の2点はしっかり守らないと大けがにつながります。

今回は階段のやり方をお伝えしようと思います。

先ずは平地を歩く

前回は手すりと松葉杖の歩行を書きました。

先ずはそこから練習が必要です。片側に手すりがあるだけでかなり安定して歩けます。

歩く→方向転換する→椅子に座る→立ってまた歩く

座る時・立ち上がる時は松葉杖を脇から外して一つにまとめて下さい!

何度かこの動作を繰り返し練習すると松葉杖で歩けるようになることが多いです。

 

階段昇降

 

松葉杖の階段は大変危険です。

基本は手すりを片方持つことをオススメします。

T-字杖の時も同様ですが、無理して杖だけで行わない方が良いです。

そして、病院の練習時はセラピストがそばに居てくれると思いますが、一人の時は尚更無理をしない方が良いと思います。

 

※階段を下る時は、患側(痛めてる脚)を少し前に出すとやりやすいです。

自信がない場合は補助してくれる人を頼むなど、環境を整えて練習して下さい。

手すり無し(松葉杖のみ)での階段昇降は難易度が極めて高いため、能力的に難しそうなら無理して行う必要は無いと思います。エレベーターなどを使って下さい。

床動作が必要な場合は床動作も練習して下さい。

注意点

松葉杖は倒れない所に置いて下さい(安易に立てかけたりしない)
※壁の角に立てかける・又は寝かせる

滑りやすい場所は避ける(マンホールやタイル張りの床)
※特に濡れている路面は滑りやすいので注意→雨の日は気を付けて下さい。

荷物はリュックなどを使用して下さい。(腰に巻くポーチなど便利かと思います)

エスカレーターは避けて下さい。
※目測を間違えると大けがにつながります。

坂道は慎重に小刻みに松葉杖で進んで下さい。

 

●グリップで体重を支える

 

※グリップだけで体重を支えると手の平が痛くなることが有ります。脇をしっかり締めて、体重を手の平だけで支えない様にして下さい。

グリップにアンダーラップや包帯などを巻くと手の平が痛くなりにくいです。(アンダーラップはテーピングする時の下地です)

 

◆最後に◆

特に、松葉杖歩行者のエスカレーター事故がよく起こっています。

やむを得ない場合を除き、エレベーターなど他の移動手段を使った方が良いと思います。

どちらの足からエスカレーターに乗せる方が良いのか?これはセラピストの間でも意見が分かれます。

基本は動いている面に足を踏み出す場合は健側からの方が良いとは思います。

しかし、動いている面に足を踏み出すなど特殊な状況では「とっさの判断」が求められます。

いずれにせよ、杖歩行でのエスカレーター・動く歩道の利用は一定のリスクを伴います。

他の移動手段(エレベーターなど)が無理なく利用できる場合は、そちらを優先した方が無難です。

「不安がある場合は無理に行わない!」これが基本だと思います。

 

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