東洋医学から考える腰痛

三島郡島本町、水無瀬より投稿しています

 

西洋医学的な腰痛は何度か記事にしてこれまでも書いてきました。

腰痛の原因

今回は東洋医学的な観点から腰痛のお話をさせて頂きたいと思います。

腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症・腰椎すべり症・など原因が分かっている腰痛は15%程度でした。

東洋医学的な診かたの基本は「全身」がどのような状態で「腰痛」を発症しているのかを考えることだと思います。

※東洋医学的な「全身」とは、筋肉や関節に限らず、身体の内側の臓器や精神的な部分も含みます。

西洋医学は「木を見て森を見ず」と言われたりします。

腰痛など症状も診て、全身を把握しない間に治療がスタートします。

東洋医学は「森を見て木をなおす」と言う表現が使われます。

全身を整えることで、自然に腰痛が改善する方向に導く感じです。

東洋医学は回りくどくて、時間が掛かるのは全身を整えようとするところに有ります。

どちらが優れている?とかではなく、どちらにもいいところがあります。

それでは、東洋医学的な腰痛を見ていきましょう。

腰痛の挿絵

 

腰痛原因その1

 

「於血(おけつ)」

運動不足が原因で腰痛になる。日頃のストレスが原因で腰痛になる。

これは「血」の流れが滞っている状態です。

東洋御医学ではこの状態を「於血(おけつ)」と言います。

僕のイメージとしては、「悪い血」や「悪い気」が固まっている感じです。

血の流れが滞ると、腰に痛みを生じます。

特徴としては、触ると同じ場所が刺すように痛いなど触れられるとズキズキ痛みます。

腰痛原因その2

「寒湿(かんしつ)」

春の「寒邪(かんじゃ)」と夏の「湿邪(しつじゃ)」→「冷え」と「しっけ」が腰痛を引き起こします。

暑い時にクーラーを掛けて汗を掻かない場合、身体の中に湿邪が残ってしまします。

「寒湿(かんしつ)」には様々な種類がありますが、胃腸障害を伴う事が多いです。

東洋医学的に消化器系は「脾」と言う言い方をしますので「寒湿困脾(かんしつこんひ」の場合が多い様に思います。

唾液などの流れ(津液)が悪くなり、口が粘っこい感じになる。口が乾き、下痢や軟便を伴います。

身体が重くだるい感じになる腰痛です。

腰痛原因その3

「湿熱(しつねつ)」

「湿邪」と「熱邪」は少し分かり難いですが、暴飲暴食が原因の場合が多いです。

水と熱が体の中に溜り過ぎて、気や血の流れを邪魔してる感じです。

頻回の便通や悪臭を伴う便臭やネバネバした便、汗を掻くなどが特徴です。

腰痛の訴えも有りますが、腰痛に関しては軽い運動をすると腰痛が軽減します。

腰痛原因その4

「腎虚(じんきょ)」

腎虚と言えば、「尿が近い、または出にくい」「腰が痛い」「足腰に力が入らない」「精力減退」が代表です。

「耳鳴り、めまい」「難聴」「むくみ」なども症状として伴います。

歳を重ねると多くの人が抱える問題です。

腰痛の原因全てに腎虚が潜んでいると考えるのが普通です。

東洋医学では「腎」は耳に通じているので、耳の症状が出る場合が多いです。

●原因が腰以外にある

 

東洋医学的には、原因は腰に無くても「腰痛」が生じることは十分あり得ます。

だから、腰だけをみても原因が分からない場合もあるのです。

あくまで結果として「腰痛」になってるだけで、腰そのものには特に異常はないケースもあるのです。

以前にも述べましたが、原因の分からない腰痛が85%です。

その中には東洋医学的な腰痛も含まれていると言う事です。

東洋医学的な腰痛の場合は腰にシップを貼るやマッサージをする。はたまた痛み止めを服用するなどが有効でない場合も考えられます。

東洋医学的な腰痛の場合は鍼灸師などの専門家に相談するのも良い方法だと思います。

◆腎からくる腰痛に対するツボの紹介◆

委中(いちゅう)

「腰背(腰部と背部)は委中に求む」と言われるくらい非常に大事なツボを紹介します。

委中のツボ位置

 

委中の押し方説明

※3~5秒を3回程度繰り返して下さい。

 

腎兪(じんゆ)

腎兪のツボ位置

腎兪・志室の押し方は手を腰に当てて、ゆっくり親指で円を描くように刺激しましょう。

ゆっくり内側に5回円を描いて、次は外側に5回くらい円を描きます。

これを3回くらい繰り返し行いましょう。(朝・昼・晩 3回/日以上)

※気が付いた時に刺激して下さい。

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