運動時の血圧気になりませんか?
今回も訪問して下さりありがとうございます。
前回は運動時の血圧上昇についてお話しました。
前回の記事を読んでいない方は「血圧上昇について」を覗いて下さい。
運動指導などしてる時に、血圧が上昇して体調が急変することは意外に少ないです。
血圧や脈拍などのチェックに加え、水分補給を促したりすることである程度アクシデントを回避できるからだと思います。
実際は、血圧低下によるアクシデントが危険で、起こりやすい傾向に有ると思います。
では、血圧低下した時の対応はどうしたら?などについて今回は書きたいと思います。
※実際に心疾患をお持ちの方々は個別に対応が必要なケースが多いです。今回書いてある一般的な対策を鵜呑みにせず、
かかりつけ医などに血圧上昇の適正値の指示を受けて下さい。
これは前回表にしたものです。(再度確認の為に貼り付けています)
※その他にも運動中止基準の区分は有りますが、専門的な表現が多くなるのでこちらの『リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン』を参考にしています。
※詳しくは、2007年 日本リハビリテーション医学会 学術集会PDFをご覧ください。
表では「収縮期血圧70mmHg以下」となっています。
前回の記事でも書きましたが、血圧上昇に関する基準と同様、調子が良い時(平常時)との差を示す基準値は示されていません。
もともと低血圧の方もおられますが、安静時収縮期血圧が100mmHg未満の場合、運動療法を行わせるに際には注意を払っています。
※血圧に関しては、低血圧(女性の方が多かったですが)の方は安静時上の血圧が80~90mmHgって場合もたまに有ります。
普段から低血圧でコントロール出来ている場合は100mmHg未満でも問題はありません。
しかし、普段150mmHgの人が100を下回るようであれば、その差は50以上にもなるので注意が必要です。
前回も自覚症状については記載していますが、めまい・立ちくらみ・頭痛・動悸・倦怠感・冷汗などある場合は運動は控えた方が良いです。
血圧だけでは判断しきれない場合が有ります。もともと低血圧の方は特に自覚症状に気を付けて運動をする?or運動しない?を判断した方が良いと思います。
注:安静時の収縮期血圧が70mmHg以下であれば運動はSTOPして、呼吸を整えたりリラクゼーションなど別のメニューを考えて下さい。
『リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン』の表には基準値が明示されていません。
これは、先ほどもお伝えしましたが血圧だけでは判断しにくいからだと思います。
自覚症状などを踏まえて、総合的に判断することが大事なんだと思っています。
例えば、朝起きる時にふらついた(いわゆる「立ちくらみ」)という経験はないでしょうか?
ほとんどの方は立ちくらみも経験があるかと思います。
ゆっくり休んでいるところから急に体を動かすと、血圧が急激に変動します。これを「起立性低血圧」と言います。
この「起立性低血圧」は上の血圧(収縮期血圧)が20mmHg or 下の血圧(拡張期血圧)が10mmHg低下することで起こると言われています。
もちろん上の血圧も下の血圧もどちらも低下して起こる場合も有るでしょう。
普通の生活では少し休めば回復します。しかし、足腰の弱い高齢者であればそのまま転倒・骨折といったリスクにもつながります。
これらの事を考えると、運動前と比較して上の血圧が(収縮期血圧)20mmHg以上低下していれば、自覚症状が無くとも一定の注意が必要だと言えそうです。
以前にも言いましたが、運動中に血圧が上昇するのは自然な反応です。
運動しても血圧の調整を体がしてくれない場合は、むしろ注意すべきなのは分かってもらえたと思います。
血圧低下を引き起こす因子について絵で示した方が印象に残りやすい?
これらは血圧低下をまねく要因です!
低血圧や失神の原因として最も頻度の高いものに「血管迷走神経反射性低血圧」と言うのが有ります。
強い痛み刺激・不眠・過労・長時間の起立・下痢・便秘・空腹・食事直後・精神的ストレス
これらが引き金になって起こる反射性の低血圧です。
反射と言えば、検査などで足を(膝など)叩かれると「ポーン」っと足が動いてしまうのを知っていますよね。
体調がすぐれない時は体を休ませなくてはなりません。無理して運動をしてしまうと低血圧を誘発してしまうので大変危険です。
僕は最近ウォーキングを1時間程度行っていますが、上記の様な状態の時は無理に歩かない様に心がけています。
抗うつ薬など血圧に影響をおよぼす薬剤は多くあります。
ストレス社会と言われる様に、最近は精神の安定を薬で行ってる方が増えています。
服用してる薬が運動にどう影響するのか、調べて把握しておきましょう。
また、分からない場合はかかりつけ医や薬剤師にも確認しておくことをお勧めします。
※薬の副作用については良く起こるものは記載されていますが、稀にしか起こらない副作用は記載されていません。
心疾患や高血圧症で用いられる「β(ベータ)遮断薬」などを服用してる場合は心臓の活動を薬で抑えています。
脈拍が上がりにくいので、運動して血圧が下がるなど運動時に危険を伴う事が有ります。
運動は専門家に相談の上注意して行う必要が有ると思います。
運動が行える状態でも、朝起きて、急に走り出すなんて事は避けた方が良いでしょう。
血管の循環を促す準備体操などを行ってから本格的な運動をスタートして下さい。
※手軽に出来る準備体操などは記事をまとめて有りますので参考にしていただければ幸いです。
●血圧変動時の休息姿勢●
血圧上昇が有った場合は椅子に腰掛けるなどして、まず身体を休めましょう。
軽い気分不良の時には基本しばらく楽な姿勢で休むのが基本です。
椅子が無い場合は床に伏せるのが良いと思います。
明らかな血圧低下(気分不良)が出現した場合は、下記の様に足を挙上させたり頭を挙上させるなどが望ましいとされています。
※下肢を挙上することで静脈の循環を促し、血圧を回復させる効果が期待できます。
頭は無理に挙げる必要は有りませんが、少し頭を挙上させると姿勢が安定します。
(吐き気がある場合は枕は外して下さい)
今回は血圧低下の対処法などを書きました。
一部BLOGでも健康法に関する記事を紹介しています。
大阪府三島郡島本町水無瀬2-1-1
三島郡島本町、水無瀬の鍼灸院ならだるころ治療院. 肩こり 腰痛に心地いい整体とはり きゅうをお届けします。