●運動の注意点●
今回もご訪問頂きありがとうございます。
今回は『ウォーキング』を今まで皆さんにオススメする記事をいくつか書きました。
確かに運動には素晴らしい効能があります。
しかし、やり過ぎたり実施方法を間違えたりするとかえって身体を壊してししまいます。
どんなん場合は危険なのか?その辺を少しまとめてみようと思います。
30歳以降で少々やや肥満となると、脂質異常症とか高血圧が気になる方もいるでしょうが、それでも一般的な自覚症状(頭痛・胸痛・倦怠感など)に注意しながら行えば、ほとんどの方は大丈夫でしょう。
ウォーキングをおススメする理由
それは、運動負荷が軽くて血圧の変動も比較的少ないからなんです。
最も安全で、不特定多数の方が行える有酸素運動と言えるでしょう。
しかし、すでに生活習慣病やその他の疾患で定期的に近隣のドクターに診てもらっている方は、自分がいま運動を行っても良い状態なのかどうかを、主治医に一度確認する方が良いでしょう。
何かしら気になる自覚症状がある方などについても、まず受診し「かかりつけ医」に対してきちんと今の症状・状態を伝えて下さい。そして現状を把握してもらった上で、運動が出来る状態なのかをチェックしてもらって下さい。
狭心症や慢性呼吸器疾患(COPD)などをお持ちの方は、速歩き程度の運動負荷であっても心肺を動かす筋肉への血流が阻害され、強い胸の痛みや息苦しさを引き起こすことがあります。
これを狭心症の方は「労作性狭心症」COPDの場合は「労作後疲労」といいますが、そういう急性期の状態では運動は禁忌(きんき)であり、ただちに投薬とか、場合によっては冠動脈バイパス手術や酸素吸入などが必要になることも有るでしょう。
※禁忌=「やってはいけません」ってことです。
運動してる時は大丈夫でも、運動後に思いも寄らない疲労や不安に襲われることも有ります。安易に「大丈夫だろう」と思って運動してしまうと取り返しのつかない結果を招くことも有ります。
狭心症でバイパス手術後、COPDでも酸素吸入をして決められた投薬管理が出来ている場合
むしろ軽いウォーキングが今後病気を助長させないために必要なことが有ります。
再発防止のために軽い運動は必要なケースが多いのも事実です。
例えば投薬や食事療法を行いながら、運動が必須になる糖尿病などが分かり易いと思います。
だたし、いくら運動が必要どと言っても血糖コントロールが良くない時は別です。
空腹時血糖値が常に300mg/dlを超えているような「高血糖」状態では、原則的に運動療法は行うべきではないといわれています。
また、糖尿病の治療薬によって逆に「低血糖」を引き起こすリスクが有ります。
血糖値を上げるホルモンはいくつかありますが、血糖値を下げるホルモンは一つ(インスリン)しか有りません。これが問題になることが多いのです。
運動は慎重に行わなくてはなりません。
糖尿病合併症である腎症・網膜症や末梢神経症状は、病期によっては積極的な運動を避ける必要が有ります。
基本的にはウォーキングなどの軽い運動(有酸素運動)は、血糖コントロールの改善にプラスになることが広く実証されています。
狭心症があるから…糖尿病だから…「運動はできない」と言う単純なものではなく、
疾患の状態や病状の経過によって運動の「出来る」「やめといた方がいい」の判断は変わってきます。
許容される運動負荷量についても人それぞれだというは分かっていただけたでしょうか?
何らかの疾患を有している方について
●今後、運動を習慣的に行っても良いか
●どんな症状があれば運動を中止すべきか
まず主治医に確認してください。
「運動OK]ということであれば、ここからはPT(理学療法士)として僕がお話します。
状態に合わせて個別の運動メニューを選択した方が効果が上がることが多いです。
人によって状態は様々です。望ましい運動の種類や量などについても確認が必要です。
運動する時の「4要素」をお伝えします。
●種類:ウォーキング・サイクリング・水泳など(継続出来るものを選択します)
●持続時間:1日あたりの実施歩数などの設定・1回あたりの連続時間(40分)などを設定します。
●強度:自覚症状に合わせて行う(心臓疾患や呼吸疾患は定められた指標が有ります)「ややきつい」と感じる程度
※心拍数(例:1分あたり120拍を超えない程度)などを設定します。
●頻度:1日もしくは1週間あたりの回数(1日2回・1週間に3日運動をするなど)
「今のところ受診する必要はない」「生活習慣病を予防するためにこれからウォーキングを始めたい」といった方は、ご自身で歩数や頻度などを上を参考にして設定する必要があるかと思います。運動は必ず毎日やらなくてはだめ!と言うものでは有りません。週に3回以上行えば効果は出ることはデータで実証されています。
ですから、一般的な運動処方の自己設定法については、実施中の疲労度に合わせて4要素を変化させていく必要が有ると思います。
●最後に
現在、日常生活が制限されることなく元気に暮らせる期間を「健康寿命」はと言いますが、女性75歳・男性72歳程度といわれています。
大正時代くらいまで、日本人の平均寿命は40歳台くらい「人生わずか50年」と言われた時代です。
そう考えるとかなり健康で生活出来る時間は長くなったと思います。
平均寿命は著しく上昇し、2018(平成30)年の調査では女性87歳・男性81歳まで伸びています。
厚生労働省が発表した簡易生命表で分かったことは、寿命がまだ伸びているということです。
2019年の日本人の平均寿命は女性が87.45歳、男性が81.41歳となり、さらに過去最高を更新しました。
香港が男女ともに平均寿命は世界1位ですが、女性は日本が世界第2位です。
男性もスイスに続いて、世界第3位と世界的に長寿の国になっています。
これは何を示しているかと言うと…。
人生の最後の10年前後は「要介護状態」など何らかの活動制限が生じる可能性があるということです。
リタイア後の人生を楽しく豊かに生きるために、ウォーキングをスタートしてみませんか?
※一部、ウォーキングの記事はBLOGでも紹介しています。
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