今回は、従来から提唱されてきた様々な腰痛予防・改善策について、僕なりに書いてみたいと思います。
中高年をはじめとした多くの方々にとって、悩みの種である慢性腰痛。
※腰痛はLBP(Lumber Pain)と表記されることが多いです。
これはLow Back Painの略で使われている言葉で、背中が痛い場合はUBP(Upper Back Pain)と区別して表記します。
自分に合っているとは限らない!
定説と言って良いものもあれば、いささか怪しげですよね。
科学的根拠に基づいているか?
これは非常に重要です。
例えば、画家が絵を描くとします。
凄い評価を得た場合、その絵は二度と描けなくても良いです。
いや!むしろ描けない方がより価値が上がると思います。
しかし、医療の場合はそうはいきません。
再現性が無いと治療として成り立ちません。
偶然行った治療で良くなったとしても、それは価値が無いのです。
80%この治療で治りますとか、エビデンス(科学的根拠)が重要です。
あまり興味の無い方もおられるかも知れません。
早くどうすれば慢性腰痛が予防できるか知りたい!と思っている人もおられることも分かっています。
ただ、腰痛に関して知っておいた方がいいと思うことを今回は記述します。
腰痛になった原因は分からない。(厚生労働省腰痛対策の数値を参考にしています)
ほとんどの場合85%は腰痛になった原因は分からないのです。
これを非特異的腰痛と言います。
逆に言うと原因が分かっている腰痛(特異的腰痛)は15%って事になりますよね。
多くの方々がお悩みの、いわゆる慢性腰痛と呼ばれるものは、基本的に「非特異的腰痛」であると言って良いでしょう。
この非特異的腰痛を「筋・筋膜性腰痛」と言ったりします。筋肉を包む膜を筋膜と言います。
一般的にはこの状態を繰り返すため「慢性腰痛」って大きくとらえても良いと思います。
この筋膜が炎症を起こしているとか損傷する事で腰痛の原因になることが多いのです。
※炎症を抑える場合は鍼治療が有効なケースが多くあります。鍼をすることで、痛いところに白血球を集めることが出来るので治りが早くなることは科学的に証明されています。
「非特異的腰痛」への対処法について
軽度のヘルニアや腰部狭窄症、そして圧迫骨折なども慢性腰痛の対処法が適応できます。
◆生活の工夫
◆継続して運動
◆ストレッチ&トレーニング
現代人はデスクワークが長いですから、姿勢が悪いと肩凝りになるなどは以前もお話ししました。
もちろん姿勢が悪いと腰だって痛くなります。
腰椎はやや前弯(ぜんわん)していますが、長時間イスに座っていると、逆に後弯(こうわん)を強いられます。腰の後方組織に持続的な負担をかけると、徐々に持続的な腰痛へと進行します。
人間は本来同じ姿勢を長く強いられることが苦手です。なぜ?
それは、動かないと上手く骨が作られないからだと言われています。成長期の子供がじっとしていられないのは当たり前です。骨をしっかりさせるために動きたくて仕方がない生理的な現象ともいえると思います。
◆同じ姿勢を長時間継続すること。
◆腰に負担をかける(重い物を運ぶなど)こと。
この2点が腰痛を作り出す原因を考えて良いと思います。
歩ける人は歩きましょう!
足の関節が痛いのに無理に歩くことはオススメしません。
ただ、歩ける場合は歩くことが腰痛予防につながります。
「一日一万歩」なんて言いますよね。
家に居て炊事洗濯などをしていると、だいたい「5~6千歩」歩いていると言われています。
年齢にもよりますが、だいたい一日に8千歩くらいを目安に歩くと腰痛予防のなると思います。
ウォーキングについてはこちらの記事を参考にしてください。
精神的ストレスも慢性腰痛に悪影響を及ぼすというのが定説です。
過度なストレスが腰痛の原因になるってことは頭の隅に置いといた方が良いと思います。
ストレッチ&筋力トレーニング
一般的に、体が硬い人ほど腰痛になりやすいのは分かりますよね。
力を上手く逃がすことができない場合は体幹に負担がかかります。
やみくもにストレッチ体操をしたから体が改善されるわけでは有りません。
自分に合った体操をまず見つけることが大切なのです。
TVで流行しているからとかではなく、運動を長らくしてない場合はなおさら
軽い運動(ラジオ体操など)をまず継続することが良い運動になったりします。
腰椎の関節は「前後に曲げる」のは構造的に可能です。
「ひねる(回旋)」にはあまり腰部の関節は対応していないので注意が必要です。
筋力トレーニングなどのやり方はまた次回腰痛の記事にしっかり書こうと思います。
ある程度腰痛の正しい知識がご理解いただけたと思いますので、今回はこの辺で終わりにします。
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