腰痛と頭痛は関係あるのか?

三島郡島本町、水無瀬より投稿しています

全ての頭痛が腰痛と関係している訳ではありません。

ドイツ・頭痛コンソーシアム研究において示されたデータによると、慢性片頭痛と緊張型頭痛は腰痛と関係していると報告されています。

慢性片頭痛と緊張型頭痛については、どの様な頭痛か以前紹介しました。

800万人以上の日本人患者が片頭痛の影響を受けているが、未診断・未治療と言われています。

痛みのメカニズム

「慢性片頭痛と緊張型頭痛」

日本人片頭痛患者の5人に1人以上が、その症状のために仕事を休まなければならなかった経験があると報告されています。

しかし、現在の片頭痛予防の治療では、十分な有効性・忍容性が得られないと言われているのです。

そんな時は東洋医学の施術が有効な事が多いです。

片頭痛は身体を動かしたりマッサージしたりすると痛みがひどくなりますので、鎮痛作用がある鍼治療

緊張型頭痛は逆に軽い運動や散歩をしたほうよくなるので、運動療法が必要です。

ただし、片頭痛と緊張型頭痛のどちらも、痛み始めは首の後部の痛みから始まることが多いです。

慢性片頭痛と緊張型頭痛

ドイツでの研究

「慢性片頭痛および慢性緊張型頭痛は、付随する腰痛と関連しています:ドイツ頭痛コンソーシアム研究の結果」を引用しています。

参考文献

腰痛と慢性片頭痛および慢性緊張型頭痛との関連を評価

●頭痛は、国際頭痛分類に従って「発作性1~14日/月・慢性:15日以上/月」と種類によって分類

●腰痛は、自己報告により15日以上/月の場合を「頻発腰痛」と定義したと書かれていました。

研究結果

ドイツの大規模な人口ベースのサンプルにおいての結果は次の通りです。

●前年に頭痛を報告した回答者は5605人で、そのうち255人(4.5%)が慢性頭痛を患っていたと報告されています。

●9944人の回答者のうち、6030人が腰痛を報告し、そのうち1267人(21.0%)が頻繁な腰痛を報告したと言う結果でした。

その他
●頻繁な腰痛がある確率は、頭痛なしと比較した場合、すべての一時的な頭痛サブタイプで2.1倍から2.7倍高かった。

●頻繁な腰痛がある確率は、頭痛なしと比較した場合、すべての慢性頭痛サブタイプで13.7倍から18.3倍高かった。

この事から、頻繁な腰痛は慢性片頭痛および慢性緊張型頭痛に関連していたと結論づけています。

腰痛と頭痛の改善

長時間の同じ姿勢が身体にとって負担になる事は分かったとしても、20分おきに姿勢を変えるなどは現実的に考えて非効率です。

パソコン作業などのデスクワークにおいては、作業効率を考えるとやはり常に良い姿勢を保つことは難しいでしょう。

そこで、30分に一度は20秒程度良い姿勢をとったり、座ったまま伸びをしてみたり、または立ち上がってバンザイするなんてどうでしょうか?

時々伸びをするなどで頚部の筋肉の負担を軽減でき、頭痛の改善にもつながります。

何より、悪い姿勢を強いられることで腰への負担も倍増してしまいます。

ちょっとした息抜きが腰痛や頭痛の改善につながります。

これまでも、何度か姿勢を改善させる運動は紹介してきました。

ちょっとした工夫で姿勢は改善出来ます。これまでに紹介した記事を参考にしてください。

姿勢改善のバンザイ

 

●リンパの流れを整える

リラックス効果が得られる場所をご紹介します。

リンパの流れを整える

 

リンパの流れを整えることで、リラックス効果が得られます。

各上半身・下半身・胸部のリンパに対応している部分をゆっくり5~6回ぎゅ~っと滑らすように押してください。

足先から体幹に向かってゆっくり滑らしながら押すのがPOINTです!

◆最後に◆

 

鍼、灸、ツボ押し、マッサージは体のバランスを整え、健康に向かわせる力があります。

鍼の形状や、お灸の品質も上がり、熟練した技術があれば痛みや跡が残るなどという事もありません。

小さな前兆を見逃さず、早いうちに病気の予見をして身心のバランスを整え、毎日を健康に過ごすことができます。

あなたの健康で豊かな暮らしを当院が全力でサポートいたします。

 

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