◆舌診2◆

三島郡島本町、水無瀬より投稿しています

 

以前にも舌診のお話はしたことがあるのですが、今回はもう少し具体的な舌診についてお話しようと思います。

前回は舌診が基本となる部分を紹介しました。そちらもリンクしておきますので閲覧下さるとより分かりやすいと思います。
 
舌診

健康な舌

健康的な舌
 
そもそも「健康的な舌」を知らないと何が悪いのかが分からないと思います。

舌診は漢方の望診(ぼうしん)の中で最も重要な診断方法ですが、東洋医学では舌をチェックすることでいろんな体の情報をキャッチすることが出来ます。

鍼灸治療においても、舌質(本体)と舌苔(舌の上にはえている苔のようなもの)に分けて観察します。

舌質:臓気の虚実を識別する

舌苔:胃気の清濁と邪気の性質を識別する

※簡単に言うと…舌で病気の性質、正気と邪気の消長の状態を知ることが出来ます。

湿邪

肥大した舌

湿邪は自然界の気候の潮湿、水湿の停滞、瘀積(おせき)の状態と似ています。

湿っぽい季節に起こりやすかったり、水中での作業をしていたり、濡れた服を長く着ていたりすると起こったりします。湿の性質ですが、重くて粘調、除去し難いので経過は長くなることが伺えます。

湿によって体が侵されると、全身倦怠感、四肢沈重、関節の痛み、運動障害などがつきまといます。

さらに、湿は脾(消化器官)に入り込みやすく、食欲不振、消化不良、胸悶、悪心などがみられます。

むくみや湿疹なども湿が体を侵している状態です。

萎縮

萎縮した舌

五行の配当表:五竅(ごきゅう)を観ると目・舌・口・鼻・耳とある

五臓の肝・心・脾・肺・腎→心は舌と密接に関係していることが分かる。

具体的な例で説明してみましょう。

患者の訴え→衰えたと考えられる五臓→原因

「最近、どうも目がよく見えなくなって…」→肝の機能が衰えた→肝虚

「臭いが良く分からないようになって…」→肺の機能が衰えた→肺虚

「唇にものが触れた時の感覚が違うような…」→脾の機能が衰えた→脾虚

「近頃、耳が遠くなって困ってるんですよぉ…」→腎の機能が衰えた→腎虚

「味の感じが弱くなって、味が分かりにくいのかなぁ…」→心の機能が衰えた→心虚

●枯れる

乾いた舌

津液の生成:津液とは体内の正常な水液の総称です。体の中に飲料が入って栄養のあるものに変化したものを「精」または「精気」といいます。この精気の一部は小腸と膀胱の気化作用を受けて「清い物」と「濁った物」に分類されます。この清い物が全身の経脈に分布されて気の流れに活用されます。

※濁った物は膀胱より尿として排出されます。

●気虚の時

舌の出し入れが苦痛

気虚:呼吸が浅く短く、声音が低い、ものを言うのがおっくう、自汗、心悸、不安、頭がくらくらして耳なり、疲労して食が少なく消化力低下

※ふだんあまり労働せず、肥満傾向で四肢が軟弱で力が乏しい人に多い。力仕事をしている人はおおかた脱肛、ヘルニアがある。女性の場合は子宮脱出などが考えられる。

血虚:これを引き起こす原因は栄養不良、失血あるいはその他の慢性疾患

※ 症状としては心煩、少眠、躁急で怒りやすい、夜熱盗汗、皮膚の乾燥、脈が細く          唇の色が淡色

◆最後に◆

 

鍼、灸、ツボ押し、マッサージは体のバランスを整え、健康に向かわせる力があります。

鍼の形状や、お灸の品質も上がり、熟練した技術があれば痛みや跡が残るなどという事もありません。

小さな前兆を見逃さず、早いうちに病気の予見をして身心のバランスを整え、毎日を健康に過ごすことができます。

あなたの健康で豊かな暮らしを当院が全力でサポートいたします。

 

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三島郡島本町、水無瀬の鍼灸院ならだるころ治療院. 肩こり 腰痛に心地いい整体とはり きゅうをお届けします。

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