手首を痛めてませんか？
★三島郡島本町、水無瀬より投稿しています
●手根管症候群
手根管症候群は、手指や手首の屈曲などをするときに必要な正中神経が、手首の手根管（しゅこんかん）という狭い管の中で圧迫されることで「しびれ」や「痛み」を生じる病気です。
手根管は手首の中央部にあり、骨と靭帯に囲まれたトンネル状の空間です。
手根管は手首の真ん中に合って、その管（くだ）のなかを指を曲げる腱が９本通ります。
手根管症候群は50歳以上に多く、特に女性に多く発生します。
閉経や糖尿病、関節リウマチなどとの関連性も知られています。
●手根管症候群検査
症状を誘発するテストや手の感覚の異常をもとに判断します。
手首の中心を打腱器などでたたくと、しびれや痛みが指先にひびきます。
手首を手のひら側に曲げてしばらくすると症状が悪化します。
手根管症候群の場合は薬指の指先の中指側と小指側とで感覚に違いがあります。
初期や軽症の場合は鍼灸治療も効果的です。
重症の場合は手術になることもあります。
手術方法は、手のひらを2～3cm切開する「直視下法」と内視鏡を使った「鏡視下法」で行われることが多いです。手術になる場合は専門のドクターに相談して下さい。
●パーフェクトオー
正中神経が圧迫されると、対立動作（母指と母指以外の指を合わせる動作）が困難になる。親指と人差し指で丸い円を作ることができない。（母指球筋が瘦せる）
※上記の写真の右側は綺麗な丸が作れていますが、左は正中神経が圧迫され母指球筋が瘦せてしまったので楕円形になっているのが分かると思います。
●神経支配
正中神経の神経支配（※上記の図は右が手の甲側で左が掌側になります）
正中神経は手にとって最も重要な神経と言われています。
正中神経の傷害は、鋭い感覚と細かい作業を要求される手にとって致命的なダメージになります。
正中神経は、母指（親指）から環指母指側1/2までの掌側の感覚を支配し、前腕部では前腕の回内（前腕を内側に返す）や手首の屈曲（曲げること）、手指の屈曲、さらに母指の付け根の筋肉（母指球筋）などを支配しています。
●ドケルバン病（狭窄性腱鞘炎）
ドケルバン病（狭窄性腱鞘炎）は母指（親指）を広げると手首（手関節）の母指側の部分に腱が張って皮下に2本の線が浮かび上がりますが、その２本の腱を包んでいる鞘（さや）の炎症です。
炎症が起こっている場合、上記のように親指を他の指で包み込んで下に捻る（尺屈する）と痛みが出ます。
痛みが出る場所は腱鞘の部分です。
妊娠出産期の女性や更年期の女性に多く見られる病気です。手の使いすぎやスポーツや指を良く使う仕事の人にも多いのが特徴です。
上記の腱鞘炎も初期や軽度の段階では鍼灸の治療は効果的です。
また、サポーターなどで固定して使い過ぎないようにするのも効果があります。
当院では、上記の様なサポーターをオススメしています。
何回も痛い動作を繰り返してしまうと炎症が広がってしまいます。
なるべく痛まないようにサポーターをするなどでフォローすると痛みが改善することもあります。
重症の場合は手術になることもあります。
◆最後に◆
鍼、灸、ツボ押し、マッサージは体のバランスを整え、健康に向かわせる力があります。
鍼の形状や、お灸の品質も上がり、熟練した技術があれば痛みや跡が残るなどという事もありません。
小さな前兆を見逃さず、早いうちに病気の予見をして身心のバランスを整え、毎日を健康に過ごすことができます。
あなたの健康で豊かな暮らしを当院が全力でサポートいたします。
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