足先の紹介をします

三島郡島本町、水無瀬より投稿しています

今回もご訪問頂きありがとうございます。

前回に引き続き足部の関節について紹介しようと思います。

足先は多くの関節が有りますので、足の関節から説明していきます。

前回の記事を読んでからの方がより理解が深まると思いますので、前回のキジも紹介しておきます。興味が有る方は覗いてください。

足先の紹介

足先の関節

言葉よりも図で説明した方が分かりやすいので、絵を描いてみます。

足部は左右26個ずつの骨から構成されています。

 

足根骨の絵

先ずは関節を理解するために、骨の位置と名称を描きました。

足の骨の配置や関節の様子なども大切です。

ひとつひとつの足根骨は可動性の少ない平面関節もしくは半関節です。

足部全体で床面の凹凸や身体のバランスを吸収しなくてはなりません。

構造を確認するだけでも、上手く体重を吸収し難い部分などが分かります。

次は関節の図を描いてみます。

「ショパール関節」

ショパール関節(横足根関節)は、踵骨と距骨、立方骨と舟状骨の間の関節です。

列を作って二つの関節が協力して動くので、ひと塊の関節としての名称が付いています。

ショパール関節の図

「リスフラン関節」

リスフラン関節は立方骨、内側楔状骨・中間楔状骨・外側楔状骨と5本の中足骨間にできる関節です。

リスフラン関節の絵

距骨の関節

距骨が関わる2つの関節

距骨の関節の図

※距骨下関節は距骨上面と踵骨下面により構成される関節です。

距骨下関節は主に足部の回内・回外運動に関与します。

回内の図

 

回外の図

距骨下関節は足部と下腿をつなぐ非常に重要な関節です。

関節可動域(動く範囲)はそんなに大きくないですが、足関節の微妙な動きがバランス能力に大きく影響します。(回内5°、回外20°)

年齢を重ねると足関節のストラテジー(足関節戦略:バランスなどを取ろうとする能力)が著しく低下することで転倒に繋がると報告されています。

片脚立位(片足立ち)をコントロールする時にも大切な関節です。

片足立ち

現代人の多くは姿勢そのものが過緊張+伸展傾向になっています。

その姿勢が続くことにより、腓腹筋(ふくらはぎ)を含む伸筋群が踵骨を押し下げる格好になります。

やがて、距骨下関節のアライメント(関節面の位置関係)が崩れ足部のアーチが減少してしまいます。

距骨下関節はショパール関節と連動して動くことになるので、距骨下関節が回内しているとショパール関節の回内して足を柔らかく保ちます。

逆に、距骨下関節が回外しているとショパール関節の回外して足の剛性を高めます。

簡単に言えば、歩く時に足を踏み出したときは柔らかくショックを吸収して、けり出す時は足が硬くなって効率よく蹴り出せる仕組みになっていると言うことです。

歩行時の推進力を得やすい構造になっているなどの詳しい説明は、前回の「足先の紹介1」で確認して下さい。

 

ほぞ構造?

足先の少し特殊な構造部分について見ていきましょう。

臍(ほぞ)構造の図

第2指の痛み

最近、足指の第2指の付け根に痛みを訴える人が増えています。

最初はチクチクした軽い痛みの時も有りますが、人によってはズキズキした痛みが有り、歩き方がおかしくなっいてる方も居ます。

ひどくなると2指の付け根の部分が熱っぽくなり、腫れも出てくるケースもみられます。

第2の付け根を上下から強くつまんでみると、激痛があるのですぐ分かります。

中には整形外科に行ってX-P(レントゲン)を撮影すると、すでに疲労骨折を起こしていて、その部分の骨が仮骨形成により太くなっているなんて方も居ました。

また、この部分に胼胝(タコ)があったり、皮膚が厚くなっている方も多いです。

●第2指の付け根の痛みの原因

立ち仕事や外歩きの仕事をする人に多く見られます。

これはもともとの足の構造と関係が深いと考えられています。

足の第2指は臍(ほぞ)つぎと言われる構造になっているので、体重を上手く逃がすことが出来ません。負荷がかかり過ぎて骨が破壊されたり、変形したりしやすい。

また、変形した骨が周りの神経を刺激して痛みを引き起こしていることが多いです。

痛い場合は靴をチェックしたり、ソールを交換したり早めの対応が必要です。

靴の選び方

◆最後に◆

足の指を足趾(そくし)と書くことがあります。

「趾」は音読みで「シ」、訓読みで「あし」「あと」と読みます。

「止(足跡)」などから発生していると言われています。

足に力を入れて足跡をつけることから、「あしあと」の意味の字として「止」にあしへんをつけた「趾」の字が作られたそうです。

体を支える重要な役割を担っている足はしっかりと説明したいと思っていました。

また、解剖学的には、手の指を「手指」、足の指を「足趾」と区別して使われていることが多いです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 
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