松葉杖の長さ調整
今回も訪問して下さりありがとうございます。
今回は松葉杖の長さ調節、および杖の扱い方を説明します。
少し専門的になりますが、知っておくと松葉杖をお使いになる時に参考になると思います。
※名称については多少異なる場合が有ります。杖先ゴムが「先ゴム」・グリップが「握り手」など
T-字杖の時の記事が参考になると思います。(注意事項は松葉杖も同じです)
病院で松葉杖を買い取る場合も有りますが、保証金などを預かって貸し出す病院も有ると思います。
貸し出しの場合はなるべく破損を避ける様に注意が必要です。
フレーム・支柱の曲がり、ロックナットの緩みや固着、脇当て・グリップの劣化、杖先ゴムの摩耗などは、医療従事者が貸し出す前にチェックしています。
杖を粗雑に扱うと破損してしまう恐れがあります。杖の立てかけ方などには注意した方が良いです。
松葉杖はT-字杖の様にストラップなど付けるところが無いので、無造作に置くと倒れてしまいます。
次は杖の高さについてです。
何処に体重を掛けるの?意外に知らない人も多いと思います。
松葉杖を合わせる時は、片方に松葉杖を持って合わせます。
もう片方は安定した手すりなどを持つと良いでしょう。
◆足の小指の外側15cmに杖を突く
◆脇の部分は少しゆとりを持たせて、2~3横指あける
上記2点をしっかり確保することがPOINTです!
脇の下には大事な神経や血管が数多く存在するため、圧迫すると手のシビレなどの神経症状が起こってしまいます。
また、神経症状まで行かなくとも、脇の皮膚がこすれて痛くなったりもします。
この部分は注意が必要なところです。(必ず脇の下2~3横指空けて下さい)
じゃ?どこで体重を支えるの?
「脇ではなく掌(グリップ)で体重を支えましょう」そして、脇当ての部分を腕と胸でしっかり挟み込むのがPOINTです。
脇当ての部分は体重を載せるのではなく、「二の腕で挟みつける」ようにして杖を安定させる!
「全長を求める計算式」と言うのが有ります。
◆身長-41㎝(or 40㎝)=松葉杖の全長
ex.160cmの方の場合
160-41=119cm
しかし実際には体格や姿勢、手の長さなど個人差がありますから、結局はすこし調節し直さないといけない事が多いです。
セラピストの教科書的な計算方法で、紹介しただけですがある程度参考になると思います。
◆子供:SSサイズ
◆155㎝未満:Sサイズ
◆155~175㎝:Mサイズ
◆175㎝以上:Lサイズ。
ある程度のサイズは決まっていますので、そこまでサイズが大きく狂う事は無いと思います。
●グリップの高さ調整
全長の調節の後で行います。
(グリップの位置を決めた後で全長を調節すると、床からの高さが変わってしまうので注意)
足の小指15cm外側に杖を突くので、松葉杖を真っ直ぐ立てた時に、グリップが手首の位置に合わせると上手く行きます。
完全免荷(片脚を完全に浮かせる)の場合、松葉杖で体重を支える比率が高くなるので、しっかり手首を返す(反らす)ようにして、掌(てのひら)で体重を受ける様にしましょう。
●最後に
松葉杖は最初からうまく歩けないものです。しっかりした調整も大切ですが、練習も必要です。
上手く歩けないからと言って、直ぐに「ムリだ!」と思わないことが大切な気がします。
松葉杖指導をしてる時に患者さんが習得が困難な場合
松葉杖の調節が不十分であることを最初に疑って確認し直していました。
だいたいはしっかりと調整し直せば解決することが多いです。
◆上手く二の腕と胸で松葉杖が挟み込めていない
◆松葉杖が短過ぎてぐらぐらする
◆長すぎて松葉杖を外に広げ気味で歩いている
◆ロックナットが緩んでいてガチャガチャ音がする
◆グリップの位置が高すぎて上手く体重を掛けれない(手の平が痛い)
その他の不具合もあると思いますが、再度チェックすると上手く調整できることが良くありました。
一部BLOGでも健康促進に関する記事を紹介しています。
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